航空史を飾った、様々な航空機をご紹介いたします
ほんの数か月しか存在しなかった、エア・アルジェリアのボーイング747-200

1983年3月にエバレットのボーイング工場で撮影されたエア・アルジェリアのB747-227Bです。エア・アルジェリアはブラニフ航空が発注していた2機のB747を購入、エバレットで塗装まで行われましたが、アメリカ政府がPWのJT-9Dエンジンの輸出を認めなかったため、2機はラスベガスにフェリーされてしばらくストアされていました。その後、ノースウエスト航空がこの2機のジャンボ機を購入、成田空港の常連機となりました。なお、エア・アルジェリアは複数のジャンボ機をリースしましたが、写真のカラーリングで飛んだ機体はありませんでした。
航空機産業は時として、政治の影響を大きく受ける産業でもあります。
設立当初の日本航空のダグラスDCー4「白馬」JA6001
日本航空のDC-4(JA6001 白馬)は、1952年8月に日本航空機に引き渡された機体で、日本航空が自主運航となったときの記念すべき最初のフリートです。それ以前はノースウエスト航空に運航を委託していました。
もともとは、1945年6月にアメリカ陸軍航空軍に引き渡されたダグラスC-54-Eで、DC-4に改修された後、1946年2月からパンナムで「Clipper Kathay」(N88883)として運航されていました。日本航空は、1964年2月に同機をフィリピン航空に売却、この機体は1977年10月にスクラップとなってしまいました。
写真は、1953年7月10日に大阪伊丹空港で撮影されたものです。